
みなさんこんにちは、桟橋の金具です。
子どもが落ち込んでいる時。
親としては何か声を掛けたくなりますよね。
「大丈夫だよ」
「気にするな」
「よく頑張った」
私もそうです。
むしろ言いたいことはたくさんありました。
でも先日、息子のサッカーの試合で、私はあえて何も言いませんでした。
【子どもが失敗した時、親は何を言うべき?息子のオウンゴールから学んだこと】
初めての県大会
息子が所属するサッカーチームは、発足して初めての県大会に出場しました。
1回戦を突破し、2回戦の相手はJリーグ下部組織のチーム。
正直、レベルの差は歴然でした。
点差はどんどん開き、20点近い失点。
それでも子どもたちは諦めていませんでした。
「1点取ろう!」
「切り替えよう!」
お互いに声を掛け合いながら走り続けていました。
親の私から見ても、その姿は本当に立派でした。
涙がこぼれた瞬間
後半。
相手のシュートを止めようとした息子の足にボールが当たり、そのままゴールへ。
オウンゴールでした。
あちゃ~と思いながらも、息子を責める気持ちはまったくありませんでした。
あれはミスというより、偶然の出来事。
誰が同じ場面にいても起こり得たプレーだったと思います。
だから最初は、
「しょうがないしょうがない」
そのくらいにしか思っていませんでした。
ですが息子の反応は違いました。
顔を歪めながら、こらえていた涙がこぼれたんです。
あぁ、そうか。そうだよな。
この厳し状況を戦ってるのは私じゃない。
息子なんだ。
そりゃ苦しいな、しょうがないじゃすまないよな。
私は外から見ていただけ。
でも息子は、勝てない相手とピッチの中で向き合い続けていた。
逃げ出したくても逃げられない。
それでも仲間と声を掛け合いながら戦っていた。
その中でのオウンゴール。
きっと張り詰めていたものが、一気に切れてしまったんだと思います。
仲間の姿に胸を打たれた
そして、その時に見た光景が今でも忘れられません。
泣き出した息子のところへ、仲間たちがすぐに駆け寄ったんです。
「しょうがない!」
「気にするな!」
そう言いながら頭をポンポンしていました。
私はその姿を見て、
「いい仲間を持ったな」
そう思いました。
むしろ感心したのは仲間たちです。
同じように苦しいはずなんです。
全員が厳しい状況にいることを理解してるはずなんです。
それでも誰かのせいにすることなく、仲間を励ます。
小学生なのに、本当にすごいなと思いました。
何も言わなかった理由
試合後、私はたくさんの言葉を掛けたくなりました。
「よく頑張ったな」
「オウンゴールはしょうがない」
「相手が強すぎた」
「気にするな」
でも結局、何も言いませんでした。
なぜなら、息子自身がまだ整理できていないように見えたからです。
今振り返ると、
励ましの言葉が悪いわけではありません。
ただ、あの時の息子には、
誰かの答えより、自分で考える時間が必要だった気がするんです。
息子の答え
その日は父の日でした。
試合後、家族で焼肉に行く予定がありました。
私は妻や下の子たちに、
「オウンゴールの話はしないでね。お疲れ様だけ言ってあげて」
とお願いしていました。
少し元気を取り戻した息子は、焼肉を食べながら笑顔も見せていました。
すると突然、
「今日さ、オウンゴールしちゃったんだよね」
と自分から話し始めたんです。
私は思わず笑ってしまいました。
「思い出したくないプレーかと思って何も言わなかったのに(笑)」
すると息子は、
「足を出すんじゃなくて、体で止めに行けばよかった」
と振り返り始めました。
ちゃんと自分で考えていたんです。
そして私は、
「あのオウンゴールがあったから気付けたこともあるんじゃない?」
と聞いてみました。
すると息子は即答しました。
「みんなが励ましてくれた」
その答えを聞いて、
私は少しうれしくなりました。
オウンゴールで得た大きな収穫
実はその頃、息子は進路に悩んでいました。
今のチームに残るか。
もっと強いチームへ挑戦するか。
ずっと迷っていたんです。
でも県大会のあと、息子ははっきり言いました。
「今のチームに残る」と。
理由を聞くと、
「この仲間とサッカーがしたい」
そう答えました。
あの日の試合で得たものは、
オウンゴールの反省ではなかったのかもしれません。
仲間の存在。
最後まで投げ出さない気持ち。
そして、自分で考え、自分で答えを見つける経験。
そんな大切なものを手に入れたんだと思います。
最後に
子どもが失敗した時。
親は手を差し伸べたくなります。
私もそうです。
でも今回の出来事を通して思ったのは、
すぐに答えを伝えることだけが親の役目ではないということ。
少しだけ待つ。
少しだけ見守る。
その時間の中で、子ども自身が気付くこともあるんですよね。
あの日のオウンゴール。
きっと息子にとっては悔しい出来事だったと思います。
でも今振り返ると、
息子が得たものは失点ではなく、仲間との絆だったのかもしれません。
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