【父親とは】

【暮らしのつぶやき】
桟橋の金具
桟橋の金具

こんばんは!桟橋の金具です。

今日は私の親父の話を少しw

男性限定になりますが、

皆さんは「理想の親父像」ってありますか?

【怖かった親父】

私の親父は、いわゆる「亭主関白」な人。

小さい頃の私は、親父の前ではいつも緊張していました。

その存在だけでピリッと空気が張り詰める感覚。

特に食事の時が苦痛の時間でしたw

マナーがなってなかったり、魚の食べ方が汚いと箸で頭をバチン!!

よく母に魚は「開き」を買ってきてくれ!と懇願してましたw

サッカーの試合の時は「何やってんだ!」と大声で喝を入れられたり。

一緒にいて楽しいという感じではなく、

「気を遣う存在」だったのが正直なところです。

とはいえ、まったく楽しい記憶がないかというと、そうではありません。

海に連れて行ってくれたし、

夏休みには毎年旅行に連れてってくれました。

休みの日にはキャッチボールだってしてくれました。

厳しかったけどw

「怖いけど、安心できる」

そんな、どこか矛盾した感情が、

親父への私の印象です。

【本当の親父はどっち??】

私が小学生だったある日、

酔っぱらって帰ってきた親父が、玄関から2階にいる私にこう言いました。

親父
親父

「おい!ちょっと降りてこい!」

私は、当然「・・・怒られる?」と身構えました。

しかし、階段を降りると、焼き鳥の袋を片手に、

親父
親父

ただいま~♪焼き鳥買ってきたぞ~

と、陽気に笑う親父。

その時めちゃくちゃ頭にきたのを覚えています。

「無駄にビビらせやがって!」

「いつも厳しいくせに、なんなんだよ!」と。

今思うと、態度のギャップに戸惑いを感じていたんだと思います。

外の顔を知る

時は流れ。

成人して、社会に出てから、親父の”外での顔”を見る機会が増えました。

近所の人や、親父の職場の人たちと話している親父は、明るくて、冗談を言って笑いの中心にいる人だったんです。

母は「外面がいいだけ」と言ってましたがw

私は不思議でした。

あんなに厳しくて怖い親父が、外ではまったく違う人物に感じる。

どっちが本当の親父なんだろう?って。

その時、ふと思い出したんです。

「焼き鳥を手に、陽気に帰ってきた親父の姿を」

【親父を演じていた?】

私は親になって、少しだけわかったことがあります。

子供を育てるということは、すごくプレッシャーがかかるということ。

親として”ちゃんとしなきゃ”

”尊敬される存在でなきゃ”って。

もしかしたら親父は、

【理想の親父像を演じていたのかもしれない】

本当はもっと優しくて楽しい人なのに、

「父親とはこうあるべきだ」と、

自分を押し殺していたのかもしれない。

それがあの”厳格な親父”の正体だったんじゃないか?と。

【家族と共に育つ】

私は、親父とはまた違う道を選びました。

子どもを育てる上で、大事だと思うからこそ、

”理想の親”を目指していた親父。

間違っているとは思いません。

ですが、完璧な親になる必要はない。

家族は一緒に生きていくもの。

だから、私も子供と一緒に育っていけばいいんじゃないかって。

いわゆる「正解の子育て」なんてないから。

試行錯誤しながら、少しずつ、今の自分たちにとっての”正解”を見つけていけばいい。

【自分を隠さず生きる】

私は、家族を養ってきた親父を、私を育ててくれた親父を誇りに思っています。

ただ、もしひとつだけ願えるなら、

もっと本当の自分でいてほしかった思います。

厳しさの裏側にあった優しさ。

本当は家族ともっと笑って過ごしたかったんじゃないか?

そう思うんです。

親として、家族として、

”正しさ”よりも”

”一緒に楽しく生きる”を大事にしたい

そんなふうに思う、今日この頃です( `ー´)ノ

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